ナイジェリアで女子中学生200人以上がイスラム武装集団に誘拐された事件で、オバマ米大統領はきのう7日(2014年5月)、軍、警察、その他の機関で構成されたチームを派遣して、「少女たちの行方を追っている」ことを明らかにした。ナイジェリアも支援を受け入れたという。
すでに花嫁として隣国に1人1200円で売られた―AFP通信
事件を起こしたのは「ボコ・ハラム(西欧教育禁止)」という集団で、先月14日にナイジェリア北部の女学校を襲って200人以上を連れ去り、 5日に「少女たちを売り飛ばす」「イスラムを信仰しない者は殺す」という犯行声明を発表して、世界中に衝撃を与えた。
AFP通信は少女たちはすでに隣国カメルーンなどで花嫁として1人1200円で売られたと伝え、またロイター通信は現地できのう新たに8人の少女が連れ去られ、ボコ・ハラムによる犯行と見られると報じた。ラゴスであった親たちのデモでは、誘拐されたのは276人だと訴えている。
オバマ大統領の動きについて、現代イスラム研究センターの宮田律・理事長は、「欧米諸国は女性や児童の人権に敏感です。アメリカは9.11以降、テロに苦しめられてきて、こういう暴挙を許してはいけないという思いから、支援を申し入れたんだと思います」と見る。
北部の町ではイスラム過激派の襲撃
このニュースを伝えていた森圭介アナが「最新情報が入ってきました」という。ロイター通信によると、やはりナイジェリア北部の町ガンブルを武装したイスラム過激派数十人が襲撃して、銃の乱射で少なくとも125人が死亡したという。もっとも、起ったのは5日早朝というから、これが最新情報といえるのかなあ。最新ニュースと聞いて、誘拐事件に進展があったのかと思ってしまった。森はキャスターらにコメントも求めなかった。テリー伊藤やおおたわ史絵(内科医)のひとことが聞きたいところだった。