小保方論文「再調査なし」理研理事会は結論先延ばし―裁判沙汰にしたくない?

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   理化学研究所の調査委員会はきのう7日(2014年5月)、小保方晴子ユニットリーダーのSTAP細胞論文についての「再調査は不要」という結論を理事会に伝えた。 これを受けた理事会では結論に至らず、次回に持ち越しとなった。

   「論文に不正があった」とした当初の調査委の決定に、小保方側の不服申し立てを受けて検討していたが、その後、調査委の委員の研究にも画像の改ざんが指摘され、調査委の調査そのものが問われている。

小保方晴子側は実験ノート公開

   この発表を受けて、小保方氏の代理人の弁護団は実験ノートの一部を報道陣に公開した。マウスに細胞を移植した部位を示すイラストや、万能細胞の陽性を確認して「よかった」という書き込み、♡マークなどがある。

   これらはすでに理研に提出しているものの一部というが、小保方氏は公開した理由を、「エア実験(架空の実験)といわれるのが心苦しかった。ちゃんと実験したという証拠を出したかった」と話しているという。

   ただ、記述内容が他の研究者のだれが読んでもわかるという研究ノートの基本に照らしてどうなのか。このあたりが調査委が「再調査に値する資料がなかった」とした理由ともとれる。

   理研が再調査しないとなると、小保方側は裁判に訴えることになり、理研の調査の内容も明るみに出る。理研の結論先送りはこのあたりでふんぎりがつかなかったとも受け取れる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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