STAP細胞論文の問題で理化学研究所が再調査するかどうかの判断を見送った。不服申し立て中の小保方晴子さん側は実験ノートの一部を初めて公開して、「追加資料を理研に出してある」と強調する。そこには小保方さん自身がしるしたスケッチやハートマーク入りの率直な感想が書かれていた。小保方さんは「ちゃんとやっている証拠をおおやけにしたい」と、代理人の弁護士を通じてコメントしている。司会の齋藤孝は「いずれにせよ、理研からもっと説明がほしいな」
「論文再調査」理研なぜか結論先送り
理研が「結論にいたらず」と見送ったのは、調査委員会から文書による報告がなかったからだという。では、文書以外の口頭による報告はあったのか。文書でなければなぜいけないのか。この点に「あさチャン!」は触れず、はっきりしない。
一方、小保方さん側はきのう、「エア実験のように思われているのは情けない」という本人の言葉を代理人が報道陣に伝えた。そこで公開されたノートには、マウスにSTAP細胞を移植した実験方法がイラストつきで書きこまれていた。「陽性かくにん!」「よかった」などの記入があり、思い通りの結果が得られたときには♡マークも。
再調査なしなら懲戒委員会
代理人は「多忙な時期で早く発表しないといけないとのあせりがあり、さまざまな画像を差し替える必要があった」として、追加資料を提出したことを明らかにした。そのうえで「こういう裏付け資料を吟味してから、理研は結論を出してほしい」と訴えた。
齊藤「調査委員会のメンバー自身が(データの)切り張りをしていた事実もあり、理研はうやむやにしないできちんとやってほしいですね」
科学ジャーナリストの寺門和夫さんによると、再調査がなければ小保方さんは懲戒委員会にかけられ、解雇や論文撤回につながる。再調査になれば、50日以内に不正の有無が決まるという。不正「あり」なら懲戒委員会、「なし」なら小保方さんの名誉回復となる。