消費税が5%から8%になるということで、3月末(2014年)までに駆け込み買い物をしたり、定期券などさまざまな料金の前払いをした人が多かった。前払いをすれば、次の更新まで増税分の支払いはなくなる。ところが、NHKの受信料は前払いしていても、増税分をきっちりいただくという。
NHK受信料は口座振替や振り込み、軽減措置、地域などで異なるが、この3月までは衛星契約(地上波を含む)は12か月前払いで2万4090円(口座・クレジット)、これは4月からは2万4770円と680円上がった。増税分は次の請求のときに上乗せして請求するという。
定期券は上乗せないのになぜ?
定期券などは上乗せがないのになぜなのか。消費税はものを買ったりサービスを受けたときに発生するという考え方で、番組を視聴した時点で8%消費税が発生するからだ。しかし、電車やバスの定期だって、乗車した時点での発生だろうから、同じはずである。NHKもかつては定期券同様に前払いに上乗せしない「経過措置」を申請したが、国に拒否されたという。
その財務省の説明がひどい。経過措置の対象になるかどうかは「大きな混乱を招くかどうかが基準」だという。定期券などは増税分を上乗せ請求すると改札口などが大混雑するが、NHK受信料は前払いは銀行口座引き落としが大半だから混雑を招かないとしている。
NHKとしても視聴者の反発を招く3%上乗せ、頭が痛いだろう。(テレビウォッチ編集部)