きのう1日(2014年5月)、都内で「涙活」イベントが行われた。OLなど女性中心に約40人が集まり、アニメ映画「象の背中 旅立つ日」を見て大泣きしようというのだ。女性は「最近こんなに泣いたことはありません。前回、いつ泣いたかの記憶もありません。涙を流して日頃のモヤモヤから開放されてスッキリしました」と話す。
司会の夏目三久「普段泣けない人が泣ける場所としてイベントは超人気です。『ヴィレッジヴァンガード ダイバーシティ東京プラザ店』では涙活コーナーも設けられています」
泣くと副交感神経働いてリラックス
この涙活人気はなんなのか。東邦大学医学部の有田秀穂教授は「泣けないことで交感神経はストレス状態になっています。でも、泣くと脳の働きがリラックスする副交感神経に切り替わります」と説明する。
そこで、「あさチャン!」が心拍の揺らぎを測定する「ウェアラブルセンサ」で涙をチェックしてみると、玉ねぎを切ったときに出る涙はストレス状態にあるが、感動の涙はリラックス状態にあることが分かった。
夏目「泣かせのプロと呼ばれている人もいます」
泣語家の泣石家芭蕉(なかしや・ばしょう)で、自分の体験談や知人から聞いた泣ける話を高座で語る。泣石家は「今の人は感情の起伏が薄くなっています。その手助けになればと思います」という。
涙ソムリエといわれている嵯峨崇司氏は絶対泣けるえいぞうとして、「鉄拳―パラパラ漫画作品集第一集」の「振り子」を推薦。「振り子」を見ていた佐藤渚アナは「ほんの1、2分の間に泣いてしまいました。泣くとスッキリして心が温まりました」と涙を浮かべている。
もっとも安上がりなストレス解消法というわけだ。