画面いっぱいにアイコンが出た。マイクロソフトのネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」だ。森圭介アナが「お気をつけいただきたい、このマーク」という。
司会の加藤浩次が「普段使ってます」
森「これを使わないようにと、アメリカ政府が警告してます」
加藤「エーッ?」
パソコン遠隔操作やネットバンキング不正送金
米政府の国土安全保障省はおととい28日(2014年4月)、IEに脆弱な部分があり、ハッカーの攻撃を受ける可能性があるとして、他のソフトを使うよう警告した。対象はIEのバージョン6から最新の11まで。いま動いているものほぼ全部ということだ。
どういうことか。ソフトが脆弱で、ウイルスで細工されたページやメールを開くと、パソコンが外部から遠隔操作される恐れがあるというものである。個人情報が盗まれたり破壊されたり、ネットバンキングで不正送金もありうるという。
IEのシェアは日本で50%といわれるから、これは大問題だ。他のソフトには、グーグルのクローム、ファイアフォックス、アップル系のサファリなどがあるが、「はいそうですか」と乗り換えができる人がどれだけいるか。できなければ、おっかなびっくりで使い続けるしかない。あるいは使わない?
ドイツ政府・公共機関はすでに一斉にソフト変更
加藤「アメリカでも日本でも同じことですよね」
宮崎哲哉(評論家)「ほかのソフトを使うしかないね」
加藤「ネットバンキングやってる人なんか、ハッキングでお金を操作される恐れがある」
森「企業や政府も攻撃の対象になるかもしれないですよね」
もともとIEは絶えず不具合を突かれている。バージョンが異常に多いのも、ウイルスやハッカーとのいたちごっこの結果だ。また、ソフト自体の欠陥もあって、ドイツの政府・公共機関が一斉に他のソフトに変えたのは有名な話だ。日本ではいまだに、圧倒的なシェアを占めているが、それだけに影響は深刻なはず。だが、「スッキリ!!」はいまひとつ危機意識が希薄なようだ。 そういえば、朝日新聞も第2社会面のベタ記事だった。こればかりは、やられたらアウトなのに。