救助艇に真っ先に乗り込む「下着・裸足の船長」
最初の救助船が到達した午前9時半の映像もあった。セウォル号は45度近く傾いていたが、甲板にはまったく人影なし。上空にはヘリが2機ホバリングしている。船客は「動かないで」というアナウンスに従っていたのだ。
接舷した船に男性が2人乗り移った。はじめに1等航海士、次いでなぜか下着姿で裸足の船長。さらに船員が何人か続く。みな操舵室からの脱出だった。乗客を船室に残したままである。
すぐ脇にはずらりと救命ボートのカプセルが並んでいるが、救助隊員が足で蹴っても開かない。出港時には外さなければならないケーブルがかかったままだったのだ。ただ、ボートを降ろせたとしても、乗客はみな船内にいた。
キャスターのテリー伊藤「救助側も操舵室から脱出したのが船員であることはわかったはず。だったら、乗客は何人でどうしたんだと聞かないといけない。家族にしたらたまんないと思いますよ」
司会の加藤浩次「船の過積載がいわれ、安全管理もなし。複合的な事故です」
テリー「生徒たちの多くが5階で見つかっている。そこまで逃げていってるんです。もう10分、15分早ければ助かったのにと、悔しい」
高校生は325人いた。救助されたのは75人だ。朴槿恵大統領はきのう29日、高校の地元・安山市で行われた合同焼香に参列したが、遺族から「おい、この野郎、どのツラ下げて来てんだ」と罵声を浴びせられていた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト