オバマ大統領はきのう24日(2014年4月)は、天皇皇后両陛下訪問から始まって、首脳会談、拉致被害者家族との面談、日本科学未来館、明治神宮では流鏑馬、夜は宮中晩餐会と飛び回った。移動する車列はざっと40台。なかに見たことのない異様な車も混じっていた。
専用車は鋼鉄製の走るシェルター
大統領が乗るのは専用のキャディラックのリムジンで、むろんアメリカから持ってきた。専用車は2台あって、どちらに乗っているかはわからない。1台はオトリというわけだ。装甲車並みの頑丈さでビースト(野獣)と呼ばれるだけあって、その仕様がもの凄い。ボディ、タイヤはもちろん防弾で、窓ガラスの厚さは15センチもある。強力な銃で狙撃されても割れない。ドアもボディも厚さ20センチあって、鋼鉄の部材が使われている。暗視カメラと催涙ガス発射装置も備えている。
その大統領車からずっと後の方にナゾの車が追走している。黒塗りの箱形のトラックだが、警光灯もがっちりついていて、後部ドアだけでなく側面も開くのか、取っ手がついている。警備の専門家も「何だろう?救急車か?」と首をひねる。特殊部隊でも乗っていて、万が一の時に出てくるのか。
やはり黒塗りのワゴンタイプだが、屋根にアンテナが林立していて、レーダーらしき突起のある車もある。これは常に電波を発信して、遠隔操作の爆弾を防ぐ役割を負っているというが、仕組みはわからない。
阿部祐二レポーター「1台1台が重要な意味を持ってるそうです。ただ、それについては明らかにできない機密事項が非常に多いということでした。大統領専用車は走るシェルターですね。本国から持ってくるのはアメリカだけといっていました」