フランスの村丸ごと買収、米国に高級マンション5件、ルーブルやヴェルサイユで自分の写真展
安全より利益優先経営の頂点にいたユ前会長とはどんな人物なのか。自宅はソウル市の高級住宅街・江南で、経営は息子たちに任せ一線を退いた形になっているが、今も隠然たる力を持ち実質的なオーナーという。
韓国のメディアは仁川―済州島のフェリー航路はユ一族によって20年間独占状態で、これには政治家や官僚との癒着の疑いがあると指摘している。安全対策には金をかけず、浮かした金で韓国内外で不動産投資を増やしてきた。フランスの村を丸ごと買収したり、ニューヨーク・マンハッタン近くに高級マンションを購入するなど米国内だけで5件の不動産を保有し、韓国内には数百億円の資産を所有しているといわれている。
写真が趣味なのか、自分が撮った写真で作成したカレンダーを系列会社に1部500万ウォン(49万円)の高値で売り、数億ウォン(数千万円)の利益をあげていた。さらに、巨額の後援金を提供した見返りに、2012年にルーブル美術館、13年にはヴェルサイユ宮殿で個展を開いている。
宮田佳代子(城西国際大客員教授)が「安全対策を怠った分で私服を肥やしていたとなると、さらに怒りが込み上げてきますね」とはき捨てた。
現場海域の捜索活動がむずかしくなっている。地元漁師によると、25日から天候が崩れ、潮の流れも速くなり海が荒れてくるらしい。このため、24日はダイバーを700人に増員して捜索にあたっている。
文
モンブラン