日米寿司会談―安倍首相は全部食べたが、オバマ大統領は半分残した

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   オバマ米大統領が来日し、東京・銀座の寿司店で安倍首相と夕食をともにした。日米首脳会談を前にしてのやり取りに、まずは関心が集まった。オバマ大統領は「人生で一番おいしい寿司」と満足したそうだ。ただし、首脳2人は「固い雰囲気で厳しい話ばかりしていた」との店員の証言も番組は伝えていた。

日本酒酌み交わした後はガンガンで熱い交渉

   夕食会の場所は、映画にもなった名店「すきやばし次郎」。その前で2人はまず「シンゾウ」「ハウ・アー・ユー」と笑顔であいさつし、カウンターで日本酒を酌み交わす写真が内閣広報室から公表された。しかし、向かいの店などから得た寿司店員の話では、「最初から日米交渉の話をがんがんしていた」「安倍さんは全部食べたが、オバマさんは半分ぐらいしか食べなかった」という。

   どうやら、高級寿司店は熱い交渉の場となっていたらしい。このへんが「日本側の想定とはちがった」というのがTBSワシントン支局長の山口敬之記者が解説した。

日本の想定以上に米側が踏み込み

   司会の齋藤孝「普通は内容が事務レベルで決まっている場合が多いのではないんですか」

   山口支局長「日本側はもっと打ち解けた首脳間の信頼関係をつくるつもりだったが、日本の想定以上に米側が踏み込んできたということでしょう」

   TPPの閣僚交渉がシナリオどおりにいかなかったことが響いたとみられる。豚肉などの関税大幅に引き下げをめざす米国、「それでは養豚業者の多くが廃業に」と日本は切り返す。未明までもみ合ったが、会食中の首脳に基本合意の報告はとどかなかった。

   山口「安倍さんとしては、(アメリカ側が)思ったよりかたくななので悩んでいるというところです」

   尖閣諸島でことが起きたら米軍が出動作業に入るか、尖閣は日本領土だと米国が明言するか、「どのレベルまでいくか」(山口)も焦点だ。おいしい寿司みたいな特上の味を安倍首相は国民に提供できるとよいのだが。

あっちゃん

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