「宮城キャラバン」の3日目、「ピカピカ☆日本」の古原靖久レポーターは岩手県に近い女川町にいた。「震災で全壊した全国1位のホヤの養殖場が、今年(2014年)の3月からようやく水揚げができるようになりました。竹浦地区のとれたてのホヤは苦みがなくてとっても甘いんです」と伝える。5月から8月がホヤの旬だ。
とりたてだから味わえる『へそホヤ』うま味凝縮
午前6時、竹浦漁港の沖合5分のところにある養殖場では、綱にからまってホヤが次々の引き揚げられていく。ホヤの養殖は出荷するまで3~4年かかり、この日の水揚げは1トンだった。
「マリンパル女川 おさかな市場」(午前8時から営業)は買い物客が並んでいた。目抜き通りのコーナーには先程水揚げされたゲンコツ大のホヤが山積みされている。とりたてのホヤをどうして食べるのか。漁師の阿部克夫さんがさばく。赤いホヤの4分の1ほどを輪切りし、黒ずんだ腸管を包丁でこそぎ落とすとピンク色の身が現れた。
有働由美子キャスター「凄く立派なホヤよね。肉厚だあ」
ホヤは苦手という古原も食べてみる。「苦味がない。甘い。プリプリしていて、いままでのホヤとはまったく違いますよ」
阿部さんの地元ならではの食べ方はこうだ。「ホヤのお尻の部分を切って、小さい肉、へそホヤです。真ん中なのでここに凝縮した旨味がつまっているんです」
ホヤは刺身が美味いが、「ホヤ焼き」「ホヤ蒸」などの食べ方もある。焼いたり蒸したりすると、エグ味が薄くなって苦手な人でも食べられるという。ホヤに茹で卵を包んで煮た『バクダン』というアイデア商品も人気上昇中だ。
ゴールデンウイークに、旬のホヤを味わいに女川まで出かけるのもいいかもしれない。
(磯G)