オバマ大統領の来日は3度目だが、国賓としてアメリカ大統領が来日するのはクリントン元大統領以来18年ぶりだ。オバマは23日(2014年4月)夜は東京・銀座の寿司店で安倍首相と夕食を共にする。「モーニングバード!」が寿司店に聞くと「ノーコメント」という返事が返ってきた。隣接するうなぎ店は「何にも聞いていないので・、営業時間に変更はありません」、焼鳥店も「まったく分からない。いつもと一緒ですけど」という。
1万6000人の厳戒態勢―コインロッカー、ゴミ箱の使用禁止
24日午前は皇居での歓迎式典のあと、日米首脳会談に臨む。会談後に共同文書を発表する予定だ。午後は日本科学未来館を見学したあと明治神宮を訪問する。夜は宮中晩餐会である。25日午前には韓国へ向け出発する。
国賓来日とあって東京は大変な警備態勢だ。1万6000人の警察官を動員して車を1台ずつトランクの中まで検問し、防犯カメラ1万台で監視し、羽田空港やJR東京駅などのコインロッカーやゴミ箱はすべて使用禁止になった。
欧州列強に手を焼いていた明治政府にアメリカがアドバイス
では、首脳会談で何が話し合われるか。
司会の羽鳥慎一「やはりTPPがアメリカは一番関心が高いのでしょうね」
萩谷順(法政大教授)「いや、むしろ安全保障だと思いますね。今回の日程のなかでピカピカ光っているのが明治神宮訪問。日韓併合をやった明治天皇を祀っている神社ですが、日本は過去を反省していないと中国・韓国が盛んに批判するなかで、明治神宮訪問は大変なメッセージが込められていると思います」
一見すると奇異な感じだが、まさか韓国を刺激する狙いが込められているとは思えない。むしろ欧州列強に手を焼いていた明治政府にさまざまなアドバイスをし、良好な日米関係を築いた明治という時代をもう1度振り返り、思い起こそうというメッセージなのかもしれない。