規制緩和で参入自由、行政チェックは事故起こってから…
高木美保(タレント)「社長自身が運転手を兼ねているということは、ムリな運転を注意する人がいないということでしょう」
舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「食べていくためには何でもあり。バックグラウンドがまさかこんな会社だったと知ったら、とてもこの観光バスに乗れませんね」
司会の羽鳥慎一「韓国の旅客船沈没の会社に似てますよね」
「似てますね」とジャーナリストの岩上安身が規制緩和の弊害を指摘した。「バックグラウンドにあるのは規制緩和ですよ。この10年余りで業者は2倍に増えたが、バス1台の利益は3割減になっています。ひたすらコストカットしないと経営が成り立たないという会社だらけなんです。問題は、入り口を開けたままなので自由に参入でき、行政のチェックは『事故後』という不完全な仕組みをつくってしまったことです」
これが規制緩和の現実の姿である。安倍首相も成長戦略の柱の一つに規制緩和を掲げるが、これで効果を期待できるのかどうか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト