ソチ五輪で金メダルをとったフィギュアスケートの羽生結弦選手の凱旋パレードが、今週土曜日(2014年4月26日)に仙台市内で行われる。ところが、その費用が足らないというので、実行委員会はTシャツ販売で費用を工面しているが、これがどうやら大当たりらしい。
宮城県、仙台市、協賛企業からかき集めても2300万円不足
仙台で金メダルパレードが行われるのは荒川静選手以来だ。フィギュアの金メダリストはこの2人しかいないのだから、仙台はすっかりフィギュアスケートの街になった。地元が力を入れるのもわかるのだが、パレード意外に金がかかる。昨年のプロ野球・楽天の日本一パレードは同じ場所でやや長い距離だったが、21万人が押し掛け、警備員だけで1000人を超えた。かかった費用は1億5000万円になった。羽生パレードは観客をこの半分、10万人としても5700万円かかると試算された。
ところが、宮城県、仙台市と企業の協賛金は3400万円、2300万円足りない。企業からの協賛があまり集まらなかったためだが、五輪への協賛は公式スポンサーに限られ、地元が参加できないからだ。
そこで実行委が考えたのが、羽生のサイン入りTシャツの販売。羽生のサインと史上最高得点を出したショートプログラムでのフィニッシュが、白地にブルーで入っている。1枚2000円(税込み)を2万枚準備して、先週の土日曜にとりあえず1万枚を県内10か所で売った。
26日午後1時から「フィギュアの街」の目抜き通りを1時間
実行委のメンバは県や市の職員で、いわば手弁当でTシャツを売るわけだ。手作りの募金箱もあった。売り出し前には「不安ですね」と話していたが、売り始めたら、ほとんどの人が何枚か買っていく。お釣りを募金箱に入れる人もいる。東京・池袋のアンテナショップにも900枚を運び、予約が700枚も入った。店頭販売は土日で100枚づつだった。パレード当日にも売るので、「何とかメドがつきそう」と関係者はいう。
司会の加藤浩次「幸先のいいスタートだった」
キャスターのテリー伊藤「パレードのときは、どこで買えるのかな」
パレードは26日午後1時から、二番町の目抜きをみずほ銀行前から市役所前までの88メートルを約1時間かける。