あす23日(2014年4月)夜、米国オバマ大統領が来日する。国賓として来日するのはクリントン元大統領以来、18年ぶりだ。安倍首相はおもてなしに知恵を絞り、一方、東京は厳戒態勢が敷かれている。到着後に安倍と銀座の高級日本料理店でプライベートな夕食会が開かれ、翌日の日米首脳会談後に明治神宮で流鏑馬を見学。さらに国賓接遇には4点セットがあって、歓迎式典、天皇皇后両陛下との会見、宮中晩さん会、お見送りだ。それぞれに2500万円ほどの予算が振り分けられるのが普通だ。
元SP「怪しい人物は異様な雰囲気を放っています」
「最高のおもてなしは最強の警備」ということで、警視庁は全職員の3分の1にあたる1万6000人を動員して警備にあたる。迎賓館周辺では機動隊員が次々と車を止めて職務質問を行っている。元警視庁の伊藤隆太氏に外国要人警護のポイントをこう話す。「何かをやろうとする人物は、現場で周囲とは違う異様な雰囲気を出します。その雰囲気をどう察知するかが警護のポイントです」
伊藤氏が警護に当たったクリントン元大統領は移動の車を降り、沿道の群衆に手を振るという予定外の行動に出た。
井上貴博アナ「こういう場合、どう警護するのでしょうか」
伊藤氏「事前に途中で降りるという情報が分かっていれば、群衆の中に警護員を紛れ込ませます。オフィス街ならスーツ姿で、それ以外ならフランクな服装にさせます」
かつてなら反米グループに目を光らせていればよかったが、最近は政治とはまったく無関係の輩が少なくないから、警備も難しいだろうなあ。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト