「2014年、私結婚します」
でも、予定ありません。相手もおりません。だけど信じているの「言霊」ってのを。言い続けていれば妄想が現実になるにちがいないと昨年末から公言しています。
だからといって、特に行動をしているわけではない。森羅万象に自らの意思を宣言して万の神にお願いをし始めただけ。するとどこからかいいご縁がトコトコやってきてくれるかもしれない。実際にそうやって現在の夫となる人物と出逢ったの~と友人知人にのろけられたことが2度ぐらいあったので、それならと彼女たちにあやかってマネをしている最中である。
「男なんていらないっていうオーラ出てるし、意外でした」だって!
ところが、ある日こう言われてしまった。「モジョっこさんって、結婚願望あったんですか?」
一緒に仕事をしているディレクターにものすごく驚かれた。えっ、私、喉から手がでるほど結婚したいんですけど。その思いを伝えると、彼はこう付け加えてくれた。
「一人で生きていく。男なんていらないっていうオーラ出てるし、結婚したいと思っているなんてまったく見えないですよね。意外でした」
いやそれ、聞いたこっちのほうが意外だから。もう頭をハンマーでガンガンガ~ンって殴られたような気分だ。こんなにも結婚したい、結婚して幸せな家庭というものを築いてみたいと強く妄想という願いを毎日しているのに、世の男性には伝わっていなかった。今年35歳。四捨五入をしてはいけないが、このまま仕事に追われ、毎日楽しく暮らしていたらあっというまに40歳が手を振ってやって来る。だからこそ、「言霊」で結婚運を呼び込んでいるというのに。
「あっ、そういえば○○さんも今年中に結婚するって3年前から言ってますよ」
どうやら「言霊作戦」は35歳を過ぎた女性の常とう手段になりつつあるらしい。話題に上がった38歳独身女性ディレクターはなかなかの美人で、気遣いもよくでき、一緒にいて楽しく、仕事もやり手で知られている。それでいて酔っ払うと「もう○○はみんなのことが大好きい」とはしゃいでちょっと可愛くなったりする。絶えず忙しく動き回る彼女がスカートをはいていたり、ヒールで歩いている姿は見たことがなく、同性から見ても「僕が彼女を守ってあげなくちゃ」ではなく、「姐御、付いていきます!」と言いたくなるような存在だ。