試してみると…現在地、通話内容、カメラ映像バッチリ
アプリをインストールすると画面にアイコンが出るが、これも消すことができる。紛失したスマホを手にした人にアプリを気づかれないためで、 これも遠隔操作で設定できる。このアプリがどれほどの威力をもっているかを、「スッキリ!!」の西村綾子レポーターが試してみた。スタッフにスマホを持たせて都内を移動すると、位置情報でどこにいるかがバッチリわかる。西村が「あ、錦糸町の駅前ですね」という。地図の上を移動するフタッフの位置が赤線でトレースされていた。
そこで音声をとってみると、撮影ディレクターと打ち合わせている声が入ってきた。カメラで映像を撮ってみると、スタッフを撮影しているディレク ターの姿があった。実際にテレビカメラで撮った映像・音声とピタリ。スタッフはスマホが作動していることもわからなかった。
なんでこんな機能がうまれたのか。専門家によると、ウインドウズはパソコン操作のサポートを遠隔で行っていたが、秘密が漏れる心配があり、1990年代に、「自分で管理した方がいい」ということでできたのがこの種のアプリだという。いろんな種類がある。
司会の加藤浩次「こういうことができるんですかあ」
キャスターのテリー伊藤「もともとは善意でできたものなんだよね」
加藤「どうしたら悪用を防げるんでしょうか」
西村が上げたのは次の3つ。(1)他人に触らせない(2)ロック・パスワードをかける(3)不明なアプリがないかをチェック。さらに他人から操作されている心配があるときには初期化すればいいが、西村は「初期化する前に電源を切って警察へ」という。
加藤「それはむずかしいな」
宮崎哲哉(評論家)「便利だけれど、そういう機能をもっていることを自覚すべきでしょうね」
テリー「認知症の人の様子を把握できるとか、便利な面もある」
もうスマホから逃れることはできない。となれば、最後は自分で対処できないといけないということか。