STAP細胞の小保方晴子・理研ユニットリーダーはきのう14日(2014年4月)、新たな文書を発表した。9日の会見で「STAP細胞はあります」「200回以上成功している」という発言に疑義が出ており、それに答えた形だ。
実験の回数については、専門家から「4年以上もかかるはず」「時間のムダ」などの声があがったが、小保方氏は「STAP細胞作成の実験は毎日のように行い、しかも1日に複数回行うこともありました」と説明し、2011年4月から9月までで100回以上、その後も100回以上としている。
「第三者の成功者の存在は理研も知っています」
さらに、「インディペンデント(第三者)で成功した人がいる」といいながら名前を明かさなかったことについて、小保方氏は「迷惑がかかってはいけないので、名前は公表できないが、成功した人の存在は理研も認識しているはず」という。
司会の加藤浩次「これに対して、理研は何といってるんですか」
理研は「細胞の『多能性マーカー』が陽性になる段階まではした研究者がいることは認識しているが、これはSTAP細胞があったかどうかを結論づけるものではなく、あるとはいえない」としている。
森圭介アナ「小保方さんはあるというが、理研はあるとはいえないということです」
加藤「細胞の『多能性マーカーが陽性』ってどういうことなのですか」
森「最初の会見で緑色に光る細胞があったのを覚えてると思いますが、あれです。細胞はいったん臓器になると戻れないんですが、戻ったときについた印(マーカー)ということです」
緑色が「多能性」を表すのだが、小保方氏は緑色になったのをSTAP細胞ができたとみているのだということらしい。
加藤「会見では『STAP現象』といっていましたが、そういうことですか」
森「そうです。小保方さんはこれをSTAP細胞だというが、理研は証明できないといっています」
加藤「緑色になっても万能になったかどうかわからないとですね」
森「理研のスタンスはそうです」
加藤「STAP細胞は万能になると思っていたが…」
森「論文の中では、多能性を手にいれた、つまり緑色になった細胞は、そのあといろいろな細胞になるといっています。ただ、理研と小保方さんでどの範囲までかが食い違っているんです」
今週中に理研の「上司」会見
ロバート・キャンベル(東大教授)「ネイチャーの論文は公になっているのだから、それを裏付けるデータを出してもらえるとわかると思いますけどねえ」
加藤「多能性だからSTAPだといってるんですよね」
森「小保方さんはそれがSTAP細胞だといっていますが、理研はそれだけじゃSTAPとはいえないとしています」
少なくとも、最初の発表(つまりネイチャー論文)では理研もそう思ってたということだろう。
加藤「多能性がSTAPだとボクは勝手に思ってたけど」
キャスターのテリー伊藤「今週、上司が会見するから、そこでわかるんじゃないの」
森「ただ、定義が違うとどうなるか」
加藤「どうなっちゃうんだろ」
いまもって賛否両論がある。