四国遍路道に「朝鮮人攻撃の張り紙」!高松法務局も人権侵害と調査

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています
「『大切な遍路道』を朝鮮人の手から守りましょう」

   四国八十八か所の霊場を巡る遍路道の香川県高松市にある休憩所に先月28日(2014年3月)、こんな張り紙が無断で貼られていた。さらに、その下に線で囲って「最近、礼儀知らずな朝鮮人達が気持悪いシールを四国中に貼り回っています」とあり、「日本の遍路道を守る為、見つけ次第はがしましょう 日本の遍路道を守ろう会」と書かれてあった。

   貼り紙はここだけでなく、香川県6か所9枚、徳島県11か所17枚、愛媛県1か所1枚、合計18か所27枚が見つかった。

お遍路ファンの韓国人女性が道案内シール「余計なことをしてしまったのか…」

   地元の人からは「こんなの貼らなくてもええんのに。お参りやけんのう」「お参りに対し差別するのはよくない」と批判が上がっている。なぜこんな差別行為が起こったのか。遍路の道順を示す韓国語シールを貼る活動をしている、韓国・ソウルに住む崔象喜さんという遍路ファンの女性に向けたものだという。

   崔さんは八十八か所の霊場を巡り、「結願成就」を4回も成し遂げた外国人では初の女性で、赤の矢印の下に「同行二人」とデザインされたシールを遍路道に貼る活動をしている。

   「モーニングバード!」は崔象喜さんに話を聞いた。「すごく素晴らしい道だから、世界に広がればいいと思ったんです。こういうことになって、余計なことをしたかなと考えてしまいました。すごく悲しい」

   タレント兼気象予報士の石原良純は「外国人を差別するのは言語道断ですけど、名所旧跡に勝手にシールを貼るのもマナー違反」というが、許可を得ずにシールを貼っていたかどうかは番組からは分からなかった。

   ジャーナリストの青木理「良かれと思ってやったことが良くないんだったら、シールを貼らないでくれと言えばいい。これは明らかに差別ですよ。気になるのはこうした排他主義が薄気味悪く広がっていおり、良くない」

   高松法務局は差別の貼り紙が外国人の人権侵害にあたると見て調査に乗り出すという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト