小保方晴子のケビン・コスナー上司「STAPは本物。私も会見を開きます」
今週の週刊現代はじっくり考えさせる記事がある一方で、巻頭の「独占 愛は憎しみに変わった 小保方晴子が大反論!」はタイトルに偽りありである。新聞広告でもド派手に打っていたので、9日(2014年4月)の会見後にインタビューに成功したのかと思って読んだが、何のことはない、会見の要約である。
週刊現代は変則発売(4月11日発売)である。締め切りぎりぎりだが、『フライデー』とともに会見後最初に出る週刊誌だから、派手に打ちたい気持ちは分かるが「独占」はないだろう。だって、サブタイトルに「理研のドロドロ内幕をすべてバラす」とまであるのだから、立ち話でもいいから何か聞けなかったものか。
われわれがよくやった手は、インタビューができないとなったら、会見でこういう趣旨のことを質問するのだ。たとえ小保方さんが「そういことはよくわかりません」とでも答えてくれれば「独占」とうたっても許される(?)と勝手に考えるのだが、それすらないのでは、誇大広告だといわれても仕方あるまい。まあ、これで売れてくれれば、読者から叱られても痛くはないのだろうが。
ところで、小保方事件で大きな動きが出た。<STAP細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの指導役の笹井芳樹氏(52)が朝日新聞の取材に『STAPはreal phenomeno(本物の現象)だと考えている』とこたえた。小保方氏の現状については『こうした事態を迎えた責任は私の指導不足にあり、大変心を痛めた』と心境を説明した。来週中に会見を開く方針>(2014年4月11日『asahi.com』より)
ついに小保方さんを守り抜くと発言したといわれるケビン・コスナーこと笹井氏が登場し、STAP細胞はある、私も見たと証言するのだろうか。
だが、朝日新聞側は<笹井氏とのやり取りでは、STAP細胞が存在するかどうか具体的な証拠は示されていない><論文撤回に反対する小保方氏と違って、笹井氏は『信頼が失われたのは否めない。撤回は適切な判断だ』として論文の撤回に同意している>というから、どこまで援護射撃をするのかは不透明なようだ。