やっぱり「暴妻」への慰謝料だった渡辺喜美の巨額借金!よくまあ取り戻せたもの…
さて、小保方さんと比べては彼女に失礼だし、佐村河内氏以下といってもいいほど見苦しかったのが、渡辺喜美みんなの党代表の辞任劇である。追い詰められると、「秘書が、秘書が」「妻が、妻が」といって逃げるのが政治屋の常だが、この御仁は天下に鳴り響いた恐妻家だから、いい逃れにもなりはしなかった。
週刊新潮で吉田嘉明DHC会長が8億円を渡辺代表に貸したことを明かし、見苦しいいい逃れをする渡辺代表に「辞任せよ」と迫ったとき、この欄で、私は先週こう書いた。「そこで週刊新潮はこういう穿った見方をしている。<先にも記したが、吉田会長の下にまゆみ夫人から『離婚メール』が届いたのは、会長が5億円を振り込んだ当日。渡辺代表から5億円の資金援助を求められたのは、その2日前だという。いや、まさか慰謝料を準備しようとした、なんてことはあるまいが>
万が一、女房に離婚を迫られ、カネで歓心を買うために会長に無心したのであれば、会見で8億円の使途を聞かれ、「生きていく上で必要な諸々費用として使った」という渡辺代議士の説明も、それなりに合点がいくのだが」
どうやらこれが図星らしいのだ。記者会見で渡辺代表はカネは手元にはない、私名義の個人口座ではなく妻の口座に一部を入れていたと「告白」し、吉田会長から借りた5億円のうち、党に半分を貸し付け、半分はまゆみ夫人の口座に移されていたことが明らかになった。5億円が振り込まれたのは二人が離婚の話し合いをしていた頃だから、夫人から慰謝料を払えと求められて、それに使ったのではないかと推測しているのだ。
順を追うと、吉田氏から5億円が振り込まれたのが12年11月21日。その日にまゆみ夫人から吉田会長に「離婚することになりました」というメールが来る。週刊文春が渡辺夫妻の離婚問題についてスクープしたのが13年1月中旬。渡辺氏はこう話している。<「以前、夫婦喧嘩をした際に署名し妻に預けていたものを、選挙中に妻が勝手に提出したものです」>
離婚届を提出したのに、また夫婦に戻っているのは不可解だが、夫人に頭の上がらない渡辺氏だから、土下座して復縁してもらったのかもしれない。だが、今回、党から返還された2億5000万円と夫人の口座にあった同額をそろえて吉田会長に返却しているのだが、よくあの夫人から取り戻せたものである。