「小保方劇場」第3幕は法廷闘争!不服申し立て却下で懲戒解雇なら「無効訴訟」

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   気になるのは今後の展開である。記者会見にも二人の弁護士が出ていて、報道陣に睨みをきかせていたが、優秀な弁護士がついたからといって、小保方さんのいい分がすべて正しいというわけではない。基本的に弁護士は頼まれれば極悪人の弁護さえ引き受ける。小保方さんはそうではないが、かといって彼女のいい分が100%通るわけではない。

   週刊新潮がそのあたりのことを詳しく調べている。彼女の不服申し立てを調査委員会が妥当かどうか吟味し、妥当と判断すれば再調査が行われ、50日以内に結論を出さなければいけない。最終的に不正と認定されれば、最も重い処分は懲戒解雇。場合によっては、彼女の研究室に支給した研究費の返還を求めることもあり得ると理研の広報はいっている。不服申し立ての見通しは厳しいものになるだろうと近畿大学医学部講師の榎木英介氏がいっている。

   もし解雇されたら、弁護団は地位保全の仮処分申請などあらゆる措置を講じてくるだろうから、法廷闘争は避けられない。<「小保方さんは解雇の無効を求める裁判を起こすでしょう。その本訴に先立ち、まず『地位保全・賃金仮払い仮処分』を申し立てるのが通例です。この申し立てへの裁判所の判断ですら半年から1年くらいかかるかもしれません。しかし、1度、理研が解雇すれば、出社に及ばずとして研究室への入室は拒否され、入館証の返還などを要求するので、物理的に彼女は勤務できなくなる可能性が高い。その間、身分は宙に浮いたまま、外部から彼女は法廷闘争を続けることになる」(労働問題に詳しい山内一浩弁護士)>

   だが、法廷闘争で小保方さんが負けると決まったわけではないそうである。過去の判例から職場復帰した例もあるそうだ。

   日本中が注視した会見だったが、大山鳴動してネズミ一匹も出てこなかった。だが、彼女が身の潔白を証明する手段がなくなったわけではない。ニコニコ動画と手を組み、理研の研究所を占拠して、STAP細胞ができるまで生中継し続けることである。200回もつくった実績があり、レシピまであるというのだから、そう難しいことではあるまい。何週間、何か月かかっても、国民はあなたの成功する瞬間を待ち望んで寝ずに見守るに違いない。

   くれぐれもハイエナたちの写真集や映画出演などの甘い誘惑に負けないよう、ガンバってください。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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