STAP細胞の論文が不正とされた理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーはきのう9日(2014年4月)、釈明会見を開き「STAP細胞は200回以上作っている」「第3者も再現させている」などと話したが、個人名など詳細は明かさず、なお疑問を残した。
「インディペンデント(第三者)も作成できている」名前は明かさず
会見は前日に理研に提出した不服申し立ての内容を説明するものだったが、質疑も多く2時間35分に及んだ。小保方氏は自らの未熟さが騒動を招いたとして謝罪したが、STAP細胞そのものについては、「あります」「これが役に立つ日を夢見てきた」「科学的に実証され研究が進むことを願っています」とはっきり答えた。
論文作成時に画像の取り違えなどのミスをしたが、理研の調査委が出した「改ざん」「ねつ造」にはあたらないし、そうした意図(悪意)もなかった。論文取り下げは「完全な間違いだと認めることになる。結論が正しい以上、取り下げに同意はできない」と述べた。
「STAPは200回以上も作っている」「コツというか、レシピのようなものがある」「インディペンデント(第三者)も作成できている」と説明したが、「第三者はだれか」という質問には、「公の場だから」と渋り、さらに「明らかにした方があなたのためになる」といわれても、「なるほど」と考え込み、しかし名前は出さなかった。
キャスターのテリー伊藤「情緒的な部分がありましたよね。もう少し理論を使った返答をしてほしかったですよ。それにしても、200回とか画像を持っているとか、なんで理研の人にいわないのか。人生でいちばん大事な時ですよ。そういう意味では、ちょっとあやふやな点があった」
科学ジャーナリストの寺門和夫氏は「小保方さんとしては、不正でないといわなくてはならないのだろうが、今までの科学のやり方だと不正になってしまう」
司会の加藤浩次「すると、名誉的なものですか?」
寺門「今後の議論になるでしょうね。悪意はない間違いでしたというのなら、では悪意とは何なのか、善意ならいいのかというようなことですね」
理研の他のスタッフも実験立ち会っているはずだが…
本村健太郎はもう弁護士の視線だ。「小保方さんがこだわるのは、理研の『不正』の規定に触れるとクビしかないからでしょう。言っておかないと不利になるから」という。
加藤「200回?、エーッと思いましたよ」
寺門「他の人にはできないとなると、もっと情報を開示した方がいいですよね。ほかの人が成功しても、小保方さんの功績に変わりはないのだから」
テリー「実験は1人でやってるわけじゃないでしょ。だれかが見てるはず」
寺門「途中の実験の段階で理研の人はいろいろ見ていると思います」
テリー「きのうの説明みたいなものが、理研の調査には全く出てこないですよね」
寺門「調査項目を絞ってしまったために、実験の全体像が把握できてないんでしょう」
加藤は「コツがある、レシピがあるという。こんなことが……」
寺門「それを知らせるのが論文なんですよ。今回は追加の仕様も発表したが、それでもできてない。ということは、ほかにもノウハウがあるということでしょうか。発表しないと証明されない。小保方さんにも不利になると思いますけどねえ」
加藤「コツを出してしまえば、それでいいと思いますけどねえ」
寺門「その通りです」
テリー「理研をクビになる可能性が高いが、理研が彼女にチャンスをあたえれば、世間も納得するかも」
おおたわ史絵(内科医)「彼女が加わった実験も、彼女なしの実験もあっていいですよ」
ああだこうだの末、テリーは「下世話な話だが、2時間35分、アップに耐えるね」
まったくくコノヤローは。