中京学院大元准教授「疑問だらけの殺人逮捕」根拠はパソコンの意味不明書き込み

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   愛知県警が自殺に見せかけた殺人の疑いで元中京学院大准教授の久野輝夫容疑者(54)を再逮捕した事件で、専門家から疑問の声が出ている。久野も「事実は違う」と容疑を否認しているという。

   殺害されたとされるのは愛知県豊橋市で会社役員をしていた男性(当時40)で、2012年1月にレンタカーの中で発生させた硫化水素ガスによって死亡した。久野はこの男性の遺産(約2400万円)を騙し取ろうとした詐欺未遂容疑で今年3月(2014年)に逮捕され、再逮捕容疑は男性が掛けていた3000万円の保険金目当ての殺人だ。

洗剤や入浴剤使って硫化水素自殺に見せかけ!?

   井口成人リポーターが伝えたところによると、久野に殺害に直接結びつく物的証拠はないが、逮捕のきっかけは、男性のパソコンに「硫化水素自殺に見せかけた他殺だ。この件に久野が絡んでいる」と書き残してあったからという。たしかに、久野には逮捕歴が5件もあり、多額の借金も抱えている。

   しかし、パソコンに書き残した文言がいつ書かれたのか、硫化水素ガスにやられたあとに息も絶えそうな中で書いたのかまったく不明だ。警察は硫化水素ガスを発生させた洗剤や入浴剤を久野が購入し車内でガスを発生させたと見ているが、洗剤や入浴剤はだれでも購入するもので、久野に絞り込んだ根拠としては弱い。

   元検事の田中喜代重弁護士は次のような疑問を呈した。「よく逮捕状が出たなと思いますね。自殺に見せかけた殺人というためには、自分を殺すわけですから一番高いハードルを乗り越えさせるものがなければおかしいですよ。心理的に反抗できない状態に追い込んでいるとか…。立証しきれるのか、お手並み拝見という感じですね。否認されれば立件も難しい」

文   モンブラン
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