個人のカネも政党のカネもどんぶり勘定
第1次安倍内閣で行政改革を担当し、特殊法人のむだ遣い批判など歯切れのよさで男を上げ、2009年にたちあげたみんなの党は、選挙ごとに議席を増やした。しかし、江田憲司元幹事長との確執が強まり、離党・分裂でイメージも変わってきていた。8億円を貸した吉田・DHC会長の暴露の意図もその線上にあったらしい。
キャスターのテリー伊藤「みんなの党を作ったとき、既得権益や官僚支配への批判は新鮮だったんですが、それがだんだん怪しくなって、自民党にすり寄ったり、江田さんの『ゆいの党』になったり、どうしてこうなっちゃったのかなあ。奥さんも出てきたが、これも党の私物化とか個人商店とかいろいろいわれている」
司会の加藤浩次「法的に責任はないといっていたが、本当にそうなんですか?」
日本テレビの田中秀雄記者「これだけ巨額の金がどこにも出てこない、何に使われたのかもわからない。党内外から政治倫理審査会での説明が必要との声も出ています」
ロバート・キャンベル(東大教授)「日本の民主主義の死角ですよ。個人が借金して一旦ポケットに入れれば、翌日から政治資金として使えることになります。鳩山由紀夫さんも同じことをやったが、あれは銀行から借りていました。今回は収支報告書にも書いてない。きのう返した金がこれまでどこにあったのかもわからないんですからね」
テリー「みんなの党の存亡の危機。渡辺さんがほとぼりがさめて戻るんじゃあだめですよ」
といって、トップになりうる人はいない。まさに存亡のときか。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト