進退窮まった渡辺喜美!選挙資金なら規正法・公選法違反、「個人借金」なら詐欺罪

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<「3月27日の記者会見。渡辺さん(喜美・みんなの党代表=筆者注)は、私が貸したお金の使途について聞かれ、『選挙資金や政治資金ではない』とした上で、こう釈明していました。彼がいう『アレ』とは、縁起物として飾られる熊手のことだそうです。私は、これを聞いた瞬間、怒りを通り越して、もはや笑うしかありませんでした。
   さらに、渡辺さんが饒舌に語った弁明会見での記者とのやりとりを何度も見るうちに、私は一体、何を信じるべきなのか、と考えるようになりました。
   そして、自分の記憶と記録を手繰りながら、改めて自問自答し、今、一つの結論に達しようとしています。
   つまり、渡辺喜美は、私を騙したのではないか。今回の一連の出来事は、実は詐欺事件ではないか、強く思い始めているのです」>

   『週刊新潮』がスクープした渡辺喜美代議士の8億円借入問題は、渡辺代議士の納得いかない曖昧な「説明」によって、貸し主の吉田嘉明DHC会長の怒りをさらに大きくしてしまった。

   吉田会長は渡辺代議士の求めに応じて8億円の選挙資金を貸与したが、そのうち約5億5000万円が未返済だという。だが、渡辺代議士は個人的な借り入れだと主張している。

<「いずれも彼の求めに応じて貸したもので、私の認識では、間違いなく『選挙資金』でした。政治家にお金を貸すということは、『生活にお困りでしょう。どうぞお使いくださいと』いうことではない。この国のためを思って出したのです」(吉田会長)>

   さらに、吉田会長はカネを振り込んだ後に渡辺代議士から送られてきたメールも公表している。それにも選挙になるから融資していただけないかとハッキリ書いてある。

   政治資金規正法や公職選挙法違反になるのを恐れて「個人的な借り入れ」といい募っているのであろうが、元東京地検特捜部副部長の若狭勝氏によれば、嘘を言ってカネの交付を受けた場合は詐欺罪に問われ、今回のように8億円にもなれば「実刑」の可能性もあるという。進退窮まったようである。吉田会長はこう結ぶ。

<「私にも惻隠の情がありますので、渡辺さんには議員辞職までは求めませんが、せめて党首を辞してもらいたい。(中略)もし、それができないのであれば、詐欺罪での刑事告訴も辞さない覚悟です」>

「みんなの党」女帝・まゆみ夫人は愛想尽かし…8億円は慰謝料準備?

   週刊新潮は「渡辺喜美みんなの党代表を滅茶苦茶にした女帝」で、亭主も党もわが物顔に動かしてきたまゆみ夫人(56)が諸悪の根源だと追及している。『週刊文春』は彼女を「みんなの党のイメルダ」だと書いている。しかし、渡辺代議士がぞっこんのまゆみ夫人は、とうに亭主に愛想を尽かしているというのだ。週刊新潮で夫妻の知人がこう話している。

<「『別れたい』と何度も聞かされました。外でも家でも『どうしよう』としか言わない夫の頼りなさに愛想を尽かしていて、『みんなの党がなければ私から離婚したい』と言っていた」>

   そこで週刊新潮はこういう穿った見方をしている。<先にも記したが、吉田会長の下にまゆみ夫人から『離婚メール』が届いたのは、会長が5億円を振り込んだ当日。渡辺代表から5億円の資金援助を求められたのは、その2日前だという。いや、まさか慰謝料を準備しようとした、なんてことはあるまいが>

   万が一、女房に離婚を迫られ、カネで歓心を買うために会長に無心したのであれば、会見で8億円の使途を聞かれ、「生きていく上で必要な諸々費用として使った」という渡辺代議士の説明も、それなりに合点がいくのだが。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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