セブン&アイホールディングスは高付加価値化でちょっぴりお高く
次に大々的にフィーチャーされたのは、セブンイレブンやイトーヨーカドーのセブン&アイホールディングス。こちらは自社開発商品の質を高めて価格を上げる戦略を取っている。いわばアベノミクス優等生としてのご紹介である。会長は「(1997年に)消費税増税があり、高くなったから売れなくなったんだと思いこんで、低価格競争に陥ってしまった」「(今回の増税で)流通が価格競争をやりデフレを招くようなことは絶対やってはいけない。日本経済全体にとって大きなマイナスになる」と語る。
セブン&アイホールディングスの開発商品では、素材にこだわった従来の2倍の価格の豆腐、大福などが売れてるそうで、「高品質な商品なら多少高くても買ってもらえる」と自信を深め、さらに高価格帯商品の開発に力を入れてるという。そして、(セブン系の)スーパーらしき売り場には「質に見合った価格」を支持する客がいるというわけで、ある客の「安くなりすぎて美味しくないモノ食べても満足感ないんで」というコメントが消費者代表のごとく紹介された。
昨年末のある調査で世間で景気上向きを実感しているのはわずか13%だそうだが、少なくともNHKにはアベノミクス・キャンペーンがしっかり届いているようだ。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2014年4月1日放送「乗り越えられるか 消費増税」)