スキー・モーグルの上村愛子(34)がきのう1日(2014年4月)、長野市内で引退会見を行った。常に絶やさなかった「愛子スマイル」について、「みなさんが作ってくれた言葉で、それで応援してくれました。素敵な言葉だと思っています」と感謝した。
「メダリストにはなれなかったけど、目指す大切な時間もらった」
「(オリンピックという)大きな目標を持てたおかげで、毎日のトレーニングとか、試合で結果を出そうと頑張ったり、前に進む原動力をもらえたと思っています」「メダリストにはなれなかったですけど。そこを目指す大切な時間はあたえてもらったなと思います」
1998年の長野五輪がデビューで、18歳だった。このとき7位。以来16年間、オリンピック5大会出場という輝かしい戦績を残したが、五輪でのメダルという悲願はかなわなかった。ワールドカップでは何度も優勝しているのに、五輪では、6位、5位、4位、4位。バンクーバー五輪では「なんで1段づつなんだろう」と笑ったのが思い出される。
ソチは集大成のつもりだった。「いい滑りをしたらもっと笑うかなと思っていたら、最初に出たのは涙だったので、うれし泣きをするんだなと。最後はよく笑って競技を追われました」
笑顔はまた、常に涙と一緒だった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト