先週行われたフィギュアスケートの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)は日本勢の圧勝だった。男子は羽生結弦(19)と町田樹(24)が1、2位、女子は浅田真央(23)がSP、フリーともにほぼ完璧な滑りで自己ベストを更新して3度目の優勝を飾った。
「もっと図々しくなっていいじゃないか」(テリー伊藤)
話題のひとつは浅田の今後だ。昨年4月(2013年)に「五輪を集大成に」といって「引退か」と伝えられたが、ソチ五輪のあとに「世界選手権で感謝の滑りをしてから決める」、そしてきのう30日(2014年3月)の会見では、「休養が必要だと思っています。まだ決めていません。ハーフ、ハーフ」「ソチの悔しさをぶつけてやり切りました。フィギュアっていいなと感じました」と話した。
佐藤信夫コーチも「一つひとつの滑りの裏に何かが潜んでいる。やった人にしかわからない味というか、ああ、これなんだというものをつかんだのではないか」と語る。事実、昨年のNHK杯以来、4回も自己ベストを更新している。失敗だった五輪でもフリーは自己ベスト。この世界選手権のSPでは世界歴代最高を出している。頂点にあることは確かだ。
キャスターのテリー伊藤「モチベーションは変わってない。キム・ヨナ選手が休んでいたように休んで、世の中を見たり音楽を聴いたりしたら違ってくるんじゃないかな」
元選手の安藤美姫「はじめて『ゆっくりしたい』という声が出たのはわかりますね。バンクーバーから4年間ですからね」
司会の加藤浩次「ハーフハーフはビザだったらいいけど」
テリー「北島康介選手みたいな、図々しさがあってもいいですよ」
加藤「引退して帰ってくる選手いるでしょ」
安藤「世界では多いです。自分もそうだった(大笑い)。浅田さんの『ゆっくりしたい』は本音だと思います」