みんなの党の渡辺喜美代表が化粧品会社「DHC」の吉田嘉明会長から8億円の資金提供を受けていた問題で、吉田会長が日本テレビの取材に応じて、渡辺からのメールを明らかにした。そこにははっきりと「選挙に必要」との言及があった。
衆院解散直後に「りそな銀行衆議院支店」に振り込み
渡辺は8億円の借金については認めているが、目的は「個人的な借り入れ」で政治資金ではないと主張している。しかし、吉田会長は「選挙のために貸したという認識しかない」と言い分がはっきりと違った。
会長は資金提供した合計8億円のうち、おととし11月(2012年)の5億円についての「払い込み受け付け書」を示した。これには、「受取人 渡辺喜美」「依頼人 吉田嘉明」、振込先は「りそな銀行衆議院支店」、金額「5億円」とあった。日付は平成24年11月21日。この直前の16日が衆議院の解散だった。そして、渡辺が吉田氏に19日に出した借り入れ依頼の携帯メールがあった。
そこには、「最終的に公認候補は60人くらいになりそうです。維新とは合流せず、(中略)手持ち資金が5憶(原文のまま)ほどありますが、あと5憶ほど必要になります。この分をなんとかご融資いただけないでしょうか」とある。
「みんなの党」崩壊!国会説明だけで収拾無理
司会の加藤浩次「貸した吉田さんがはっきり言っている」
勝谷誠彦(コラムニスト)「振込先が『衆議院支店』でしょ。普通は現金でこそっと渡す。こういう形はしないですから、逆にいうと、吉田さんは堂々と使える金だと思ったんじゃないですか」
キャスターのテリー伊藤「この5億円を何に使ったか。まあ、『熊手』とかいってるけど、そんなバカな話ではなくてね。メールに60人とあったでしょ。ちょうど供託金と合致する。でも、渡辺さんは口が裂けてもいうわけにいかないでしょうね」「もうひとつは、みんなの党の政党助成金の行方も調べないといけない。5億円返してないんだから使ったということ。何に使ったんだ。選挙に使ったのにああいっていると、詐欺にもなりますよ」
吉田会長は「(渡辺氏が)申しわけないと、毅然と謝罪することを期待したい」といったそうだ。
そんなことより、政治資金規正法違反となったら、こいつは命取りになる。みんなの党の内部でも、経緯が不明確な場合、衆院政治倫理審査会で説明する可能性もあるとの見方も出ている。それだけで済むとはだれも思っていないだろう。すでに、新聞では「渡辺商店崩壊」などとみんなの党の行方を見すえ、野党再編をにらんでいる。検察もじっと見ているはずだ。