第18回手塚治虫文化賞の受賞作が3月25日(2014年)に発表され、羽海野チカの「3月のライオン」がマンガ大賞を受賞した。羽海野は26日、ツイッターで「胸がいっぱいです」と喜びを語った。
羽海野は「初めて自分で買った漫画が『リボンの騎士』でした。真似て描き、擦り切れるほど読みました。…胸がいっぱいです」とツイートした。発表直後にツイートしなかった理由について、「お礼を伝えないと、賞を戴いたことも報告さ せてもらわないと…と、思っているのに、混乱して、なかなかツイートができませんでした」と明かし、「ツイートのボタンを押してから、今、身体がぶるぶると震えています。急に震え出しました」と、まだ興奮状態のようだ。
編集部の担当者から受賞の連絡を受けた際は「締め切り直前だったので、一生懸命ペンを入れないと間に合わないのに、どうしても、一時間くらい涙がとまりませんでした」とも振り返る。
「3月のライオン」は2007年から、「ヤングアニマル」で連載スタート。高校生の将棋プロ棋士、桐山零を主人公にした物語で、和菓子屋の3姉妹との交流や、将棋仲間との熱いドラマを描いた人気作品だ。羽海野は同作のタイトルについて、「3月の厳しい順位戦の最終局になぞらえてこのタイトルをつけた」と語り、「その3月にこんなに嬉しい知らせを受け取ることができて、胸の中が嵐です」と喜びをあらわにした。