北朝鮮はきょう26日(2014年3月)未明、ミサイル数発を日本海へ向けて発射した。中距離弾道弾「ノドン」と見られる。同じ時刻にオランダ・ハーグで日米韓の首脳会談が行われていた。会談の主要テーマが北朝鮮問題で、ミサイル発射はこれをけん制したつもりらしい。
午前2時30分ごろ、北朝鮮の西岸から日本海へ向けて発射されたミサイルは、ノドンならば射程は1300キロで日本の西半分に到達可能だが、今回の飛行距離は600キロ程度だったとみられる。
安倍首相の韓国語あいさつを朴槿恵大統領シカト
司会の小倉智昭は「嫌がらせでしょ。2月の米韓合同演習のときはロケット砲やミサイル、3月3日にはスカッド・ミサイル。今回はより射程の長いノドン。嫌~な雰囲気」という。
この時、ハーグでは異様な光景が見られた。アメリカのオバマ大統領をはさんで、安倍首相と韓国の朴槿恵大統領が並び会談に臨んだ。冒頭、安倍首相は日本語で「朴槿恵大統領にお目にかかれてうれしい」と言ったあと、韓国語で「朴槿恵大統領、お会いできて嬉しく思います」とあいさつしたのだが、朴はまったく無表情だった。
なにしろ、日韓両首脳はともに昨年初めに就任しながら、顔を合わせたのはこれが初めてという異例の事態にある。朴が就任早々、従軍慰安婦などで「加害者と被害者の立場は1000年の歴史が流れても変わらない」と強硬な発言をしてすっかりおかしくなった。朴は昨年5月の米韓首脳会談でも、歴史認識で日本を非難。他国の首脳にも同様のアプローチを続けて「告げ口外交」ともいわれたところへ、安倍首相の靖国参拝があって、両国関係はますますおかしくなっている。