日米韓首脳会談がオランダ・ハーグの米大使館で、日本時間26日(2014年3月)午前2時からおよそ47分間にわたり行なわれた。会談では北朝鮮の核開発にブレーキをかけるため日米韓が協力体制を強化していくことが話し合われ、歴史認識や慰安婦問題などはあえて取り上げられなかったという。今回の首脳会談は日韓関係改善の糸口となるのか。
無表情に下向いたまま…
日韓首脳が顔を合わせ話し合うのは、野田前首相と李明博前大統領が2012年5月に中国・北京で行なった首脳会談以来1年10か月ぶりである。その年の8月、李による竹島上陸で急速に日韓関係は冷え込み、安倍首相は去年1月の朴槿恵大統領の就任式にも招待されなかった。
会談終了後、記者会見に現れた3首脳は、安倍が朴に顔を向けながら韓国語で「朴大統領にお会いできて嬉しく思います」と挨拶したのに対して、朴は無表情で下を向いてままだった。朴の頑なな姿勢に溝の深さを思い知らされたのか、日本の報道陣を前にしたぶら下がり会見で安倍は「改めて日韓の間には共通の課題があるということを再認識いたしました」と語った。
日韓首脳会談どんなに早くても今秋
司会の井上貴博アナ「これが日韓2国間同士の首脳会談に繋がるのでしょうか」
元外交官でキャノングローバル戦略研究所の美根慶樹研究主幹は「日韓首脳会談につながるかというと疑問がある」とし次のように話した「(慰安婦問題など)こうした歴史問題についての処理、請求権の処理は、日本としてはっきり条約で決まっている。その範囲内で何ができるかということを日本政府は考えなければいけないが、韓国はそれとは違った解釈をしているわけです。解釈のどこが違うのか、なぜ違うのかを詰めることがどうしても必要です」
井上「日韓首脳会談が実現するのは、早くていつごろになると思いますか」
美根主幹「今年前半はムリでしょう。秋に実現できれば大変なものだと思います」