「大腸がん検査」これなら女性も受けやすい!カプセル内視鏡飲むだけ…保険適用なら3万円

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   男女を問わず、がんは日本人の死亡原因の第1位だが、部位別でみると女性の死亡率トップは大腸がんだ。女優の坂口良子さんも1年前に57歳の若さで亡くなった。大腸がんは早期に発見すれば100%近く治るといわれており、早期検診が何より重要だ。最近は痛くもつらくもない検査法が開発されている。

お尻からのカメラ挿入なく心理的負担も軽減

   レポーターの中山美香が大阪医科大学付属病院で取材したのは、大腸カプセル内視鏡だ。「それがこちらです」と指でつまんでみせる。長さ3センチ、幅1センチ。このカプセルが大腸を写す内視鏡だという。下剤を飲んで腸の中をきれいにして、薬を飲むように飲み込む。数秒で胃に、大腸に届くのは早い人で3時間、遅い人で5~6時間。昼に飲み込むと、夕方には便と一緒に出てくる。経験した77歳の男性は「痛みも違和感もない。カメラを口やお尻から入れるのと比べると、全然問題ありません」という。

   樋口和秀副院長は「大腸用カプセルは1秒間に30枚ぐらい撮りますので、がんを見逃すことはめったにないだろうと思っています」という。費用は医師の判断で保険適用が認められれば約3万円。保険外だと約10万円かかる。樋口副院長は「検査を受ける人の心理的な面からも保険適用の範囲を広く認めるべきです。女性の死亡率が高いのは、恥ずかしいとか、つらそうだとかいって、検査を受ける人が少ないからです。これだと簡単なので、多くの女性に受けてほしいと思います」といっている。

女性の部位別がん死亡率トップ「大腸がん」なにより早期検診

   健診会東京メディカルクリニックでは、大腸仮想内視鏡検査を行っている。CT検査の画像をコンピューター処理して3D化し診断する。前日から検査食を取り下剤を飲んで腸内をきれいにして、お尻から炭酸ガスを注入して腸を膨らませCT撮影する。「息を吸って、吐いて、止めて」をしながら、あお向けとうつ伏せで約10分撮影する。

   こちらも医師が認めれば保険適用で約1万円だが、適用外は約3万円の負担になる。この検査の利点は、内視鏡ほど手間がかからないし、つらくないところという。自ら経験した中山も「人によってはお腹に張りを感じる人もあるようですが、痛みは感じませんでした」

   コメンテーターの香山リカ(精神科医)「女性は億劫になり、発見が遅れるケースが多いですね。まず、健康診断で便の潜血検査をして、何かあったら、ためらわずに精密検査をすることが大切です」

   日本は諸外国に比べ、がんの検診率が低いのが問題となっている。症状が出てからでは手遅れになるので、定期的な検査が一番の予防策だ。

文   一ツ石
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