初対面の女性を車ではねて殺したとして、福岡県筑前町の24歳の会社員の男が殺人容疑できのう24日(2014年3月)に逮捕された。はねたあと車にしがみつく女性を約30メートルも引きずり、そのまま逃走するという残忍なものだった。女性は頭蓋骨骨折で間もなく死亡が確認された。男は「はねたのは間違いないが、殺すつもりはなかった」といっている。顔を合わせてわずか2時間という2人の間に何があったのか。
30メートル引きずり、自宅に逃げ帰り
逮捕されたのは瀬尾悠也容疑者で、きのう25日午前2時ごろ、福岡県飯塚市の大型量販店の駐車場の出口で乗用車の前に立ちはだかった会社員・矢次幸恵さん(19)をはねたうえ、路上に振り落として死亡させた。瀬尾は現場から約20キロ離れた自宅アパートに戻っていたが、車種やナンバープレートの目撃証言から瀬尾が浮かび上った。「怖くなって逃げた」と供述している。
2人は出会い系サイトで知り合い、矢次さんの自宅近くで落ち合って、量販店の駐車場に車を止めて近くで話をしていてトラブルになったらしい。取材したレポータの阿部祐二によると、瀬尾が逃げるように車に乗り込み、矢次さんがそれを追いかけるようにあとに続き、車の前に立ったところを急発進させてはねたという。
「どうも金銭的なトラブルがあったようです」というが、初めて会って2時間後に金銭的トラブルというのもよくわからない。詳しい経緯はまだ不明だ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト