大阪都構想をぶつけて大阪市長選挙で再選された橋下徹・大阪市長がきのう24日(2014年3月)に会見した。当選が決まった夜に顔を見せなかったのも異例だったが、一夜明けても冴えない表情だった。白紙票の多さと無効票の中身がこたえたのかもしれない。しかし、言うだけは言うというのは相変わらずだった。
橋下市長の強がり「大阪都構想をやめた方がいいという声でもない」
まずは低投票率について、「低かったのは対立候補がいなかったので当たり前」といい、得票が半減したことについては「前回の市長・知事ダブル選挙の時を除けば、直近の歴代市長よりも多くの票をいただいている。歴代市長と同じくらいの信任を得たといえるんではないか」。都構想は「これで信任を得たわけではないでしょうが、逆に大阪都構想をやめた方がいいという声でもないと思いますよ」
司会の小倉智昭「身内からも厳しい声があがってます」
日本維新の会の石原慎太郎・共同代表は「しょうがない。(大義が)なかったんだから。これから大変でしょう」と突っぱねているという。「大義がない」とはいいもいったり。笠井信輔キャスターは「なんか他人事みたいですね。党を離れる議員の動きもある」という。
次点候補より多かった白紙票
この選挙で大阪市民は面白いことをやった。白紙票が次点の候補者より多かったのだ。街で聞くと「白紙で投じました。あんたに対しては反対だと。入れる人がいないんだと」話している。
橋下は無効票が多かったことにも、「対立候補を立てなかった側の責任」「メディアの責任」といった。白紙票は4万5098票(9.04%)だったが、これを含めた無効票は6万7506票(13%)にもなった。候補者の名前以外のことが書いてあった票だ。その中身が面白い。「ふざけるな」「×」「税金は大切に使いましょう」「該当者なし」「投票したい人がいません」
小倉「メディアの責任といったって、橋下さんが選挙をやるといった時に意図は伝えていた。それで白紙票が多かったんだから、野党だけの責任じゃない と思いますよ、私は」
本人もわかってるだろう。負けた候補より冴えない顔が何よりの証拠だった。