3月8日(2014年)にクアラルンプールを発って以来、行方のわからないマレーシア航空機の捜索では、インド洋の南で機体の一部かもしれない浮遊物が衛星などで見つかり、「数日中で浮遊物が回収されて、なにか新しい情報が出てくるかもしれない」(羽鳥慎一キャスター)といった期待も持ち上がっている。
「レーダーから離れたい」「発見されたくない」という意図
イギリス「テレグラフ」紙が掲載したとマレーシア機とクアラルンプール管制との54分間の交信記録が紹介された。ゲストで元日本航空機長の塚原利夫氏によると、交信の内容自体は「まったく違和感がなく、異常が感じられない」
記録では、管制からの「(管制が変わるので)ホーチミンシティにコンタクトしてくれ。おやすみ」(1時19分)という呼びかけに、「了解。おやすみ」と応じたのが最後の交信とされている。塚原氏によると、管制が切り替わるときには通常はすぐに新しい管制と連絡を取るはずだが、マレーシア機はそれを行った様子がない。また、最後の交信のわずか2分後にトランスポンダーという識別信号発信器が切られているのは不審だという。
こうした経緯、想定される飛行経路などからすると、「レーダーから離れたい、見られたくない、何かあったとしても発見されたくないという意図が感じられる」という。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト