大阪市長選が23日(2014年3月)に投開票され、前職の橋下徹(44)が37万7472票を取り再選を果たした。しかし、投票率は23.59%と過去最低となり、無効票は過去最多の6万7506票、このうち白紙が4万5098票にものぼった。
他の新顔3人の得票数を上回ったこの白紙数をどう見るか。候補者擁立を見送った他政党への批判もあるのだろうが、番組コメンテーターからは「これでは信任されたとは言いがたい」との声が上がった。
大阪都構想進められず
大阪市を再編成し大阪府との二重行政を解消しようと大阪都構想を打ち出して維新の会を結成。勢いに乗って国政で第3党にまで躍進したものの、その後は退潮傾向が続いていた。
今回の選挙で大阪都構想そものものに疑問符が付けられたのか。橋下は10月に予定されている住民投票で賛否を問い、来年4月の実現を目指すようだが、市議会も府議会でも維新の会が過半数に及ばないなかで、厳しい状況は変わらない。
柿崎明二(共同通信編集委員)「今回の選挙はあまり意味がなかったですよ」
池田健三郎(経済評論家)「(有権者は)あくまで話し合いでということだろう。話し合いしか道はなくなったということです」
やくみつる(漫画家)「これで信任されたとは言いがたいですね」
やり方の強引さもあって空回りに終わった選挙だが、さて橋下本人どうするのか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト