「むしゃくしゃしてやった。ほかにもやった気がする」
きのう18日(2014年3月)午後10時過ぎに、東京・板橋区で起きた8件の連続不審火で逮捕された朝日新聞配達員・長岩拓人容疑者(32)はこう話している。逮捕当時、長岩は酒を飲み酔っぱらっていた。
車に放火された男性は「外からきなくさい臭いがしたんです。出てみたら車が燃えていました。熱でタイヤは溶けてぺちゃんこ。車内まで火が回り、床には穴があいています。もう、使えません」と肩を落とした。
半径100メートル内で8件の火付け
大竹真リポーター「わずか1時間の間に8件の不審火がありました。半径約100メートル以内で、火をつけながら歩いて移動しても約10分の範囲です」
司会の加藤浩次「そんな狭い範囲の中で放火するとは、何が引き金になったのかね」
大竹「8件の不審火が起きた場所と長岩容疑者が担当していた配達地域を重ねてみると、ほとんどが配達地域の中かその近くでした」
新聞配達店の店主は「彼が働き始めたのは先月からです。普段はおとなしく、酒を飲む人間だとは知らなかった。仲間と一緒に酒を飲んで酔ったという話も聞いたことないですね」と話した。
ライター2つ持って住宅街の車やコンビニ商品に次々
長岩が火を付けて回ったのは車などではなかった。民家が全焼して死傷者が出ているのだ。
大竹「長岩容疑者は逮捕時、ライターを2つ所持していたそうです。午後10時過ぎに現場近くの民家も全焼しています。住人の88歳の老婦人が搬送先の病院で死亡し、息子さんも大火傷をしています。この火災の後、駐車場やコンビニエンスストアで車や商品が燃える不審火が相次ぎ、警察ではこの民家の火事も容疑者によるものではないかと調べています」
キャスターのテリー伊藤は「放火現場は住宅街。車のガソリンタンクに火が入らなくて良かった。入ったらタンクは爆発して大変なことになっていましたよ」
酒に酔ったうえでの憂さ晴らしですむ話ではない。