ネットのベビーシッター紹介サイトを通じて預けられた2歳児が遺体でみつかった。帰す時間になっても連絡がとれず、母親が警察に通報して探した末に見つかった。警察は26歳の男から任意で事情を聞いているが、死体遺棄容疑で逮捕状をとった。
仲介サイトの自己PR「5人まで可能」「深夜、早朝も可」「7年4か月の経験」
横浜市の20代の母親は先週の14日金曜(2014年3月)夜、サイトを通じて2歳の長男と8か月の次男をベビーシッターに預けたが、引き取る予定の16日に男と連絡がとれなくなった。母親はベビシッターの名字とメールアドレスしか知らず、警察がアドレスを頼りに探し出した。
子どもを預けたのはJR新杉田駅だったが、見つかったのは埼玉・富士見市のマンションだった。新杉田駅には別の30代の男性が現れ、その後、横浜駅でベビーシッターの男性に渡したという。
警察がマンションを突き止めて踏み込んだのは17日朝。長男は畳の部屋で仰向けに倒れて死んでおり、遺体にはアザのような傷があった。警察は死因を調べている。次男は無事だった。
男は「15、16日は世話をして食事を与えた。16日昼ごろ薬を飲んで寝た。17日朝起きたら死んでいた」と話しているという。近所の人は15日に男が子どもを連れて散歩をしているのを見ていた。
母親とベビーシッターを結びつけたのは、「無料マッチングサイト」と呼ばれる掲示板だった。登録したベビシッターの記述を見て依頼する。当事者同士が メールで連絡をとり合い契約を結ぶ。男のページには「5人まで可能」「訪問も預かりも」「深夜、早朝も可」「保育、ベビーシッターで7年4か月の経験」などとあった。