女子レスリングの吉田沙保里選手はきのう16日(2014年3月)に行われた国別対抗戦・ワールドカップに出場し、強敵ロシアのグロワにテクニカルフォール勝ち。出場した7選手も全員が勝利し、日本は2年ぶり7度目の優勝を飾った。父・栄勝さん(日本代表コーチ)が急死してまだ5日目の勝利だ。
傷心で体重も減少…体力的には厳しかった
吉田は栄勝さんの遺影を持って入場し、客席の母・幸代さんに向けて掲げた。日本代表の栄和人監督はこう話す。「吉田選手の体重は2キロ前後落ちていました。それ以前には練習中のケガもありダメかと思ったが、出場するかしないかは自分で決めさせました。こういう状況でなぜ出すのかと批判の声も受けましたが、吉田選手が家族と話し合い、故人の遺志を優先させて決めた出場でした」
司会の加藤浩次「吉田選手は凄い選手ですね」
吉田は試合後、「父はレスリング一本でした。最優先はレスリング。その父が一緒に戦ってくれました。それで日本チーム全員が一つなれ、優勝ができたのだと思います」と笑顔で語った。
キャスターのテリー伊藤「こういう吉田選手の姿を小学校でぜひ教えて欲しい。いま、学校では誰かのために頑張るという姿をなかなか教えないから」
テリーの話は飛躍しすぎじゃないか。栄勝さんの遺影は試合中、チーム席の最前列に置かれていた。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト