「理想の父親」として親しまれた俳優の宇津井健が14日(2014年3月)に亡くなった。享年83。「理想の父親」のイメージを守るため、私生活でも節制を心掛けた生活だったことが、けさ17日の「スッキリ!!」で分かった。宇津井はかつて、「みなさんブラウン管に映る僕が本当の僕だと思ってる。だから街を歩いてても同じイメージでないとみなさん納得しないんです」と話していた。
腹筋は朝と夜に350回。自宅にトレーニング・マシーン
宇津井は70代になってもボディービルを続け、20代の頃の体型を維持していたという。「この年になると、体が衰えるのが早いんで、『これをやろう』と思ったら必ずやります。腹筋は朝と夜に350回。夜は1時でも2時でもやります。トレーニング・マシンの大きいものはスポーツジムに頼みますが、小さいのは通販が多いです」
通販もよく利用すると話していた。「夜中、わざわざ起きてすぐ電話番号控えるんです。で、注文の電話で『ウツイさんってどんな字、書くんですか』って聞かれるから『宇宙の宇、大津の津、井戸の井』って言うと、『ああ、宇津井健の宇津井ですね』って言われる。続けて『下のお名前は?』って聞かれるから、『健です』って言うと、『あ、その声は本物だ』なんてね」
自身の死について著書の「克己心」では次のように書いていた。「未練はほとんどありませんから、慌てず、騒がず、静かにその瞬間を受け止め、潔く、カッコよく、今までの美学を貫いて死ねたらいいなとおもっています」
その言葉通り、カッコいい最期だった。
(ヤスベエ)