サッカーJリーグの浦和レッズの本拠地、埼玉スタジアムでサポーターが差別的な横断幕を掲げたとして、Jリーグはきのう13日(2014年3月)、レッズに対して「23日の清水エスパルス戦を無観客試合とする」という処分を発表した。無観客試合は最も重い処分で、Jリーグ史上初めてだ。
観客席入口に「日本人以外立ち入り禁止」
浦和のサポーターは熱狂しすぎてしばしば問題を起こしている。スタンドが真っ赤なユニフォームで埋まるのは当たり前。巨大な文字や絵柄のシートを展開したり、幟を林立させたり。相手サポーターとのトラブルもある。横断幕はいたるところに掲げられる。
しかし、今月8日の浦和レッズ・サザン鳥栖戦で、埼玉スタジアム内のゴール裏に通ずる入り口に3人のレッズ・サポーターが掲げた横断幕は異様だった。「JAPANESE ONLY」と大書されていたが、これは「日本人以外立ち入り禁止」を意味する。多くのサポーターは「何でこんなものがここにあるんだと腹が立った」という。
クラブはこれに気づいていながら、サポーターが抵抗したため撤去せず、撤去は試合が終わってからだった。Jリーグはそうしたレッズの認識の甘さを重視し、厳しい処分につながった。
張本人らはスタジアム出入り禁止、一般サポーターにも横断幕・旗の自粛
横断幕を掲げたサポーターは「ゴール裏はサポーターの聖地で、最近は海外の客もいて応援の統制がとれないのが嫌だった」といっているという。それで「JAPANESE ONLY」とは相当なバカである。
レッズのサポーターは相手サポーターらへの暴行などで、これまで4回処分を受けており、制裁金は合計で3700万円にものぼる。これが無観客試合だと、チケットの収入減は1億円にもなる。浦和レッズも3人の属するグループに最低2年間のスタジアム入場を禁止し、さらにサポーター全員に横断幕や旗などの持ち込みを禁止した。他のサポーターも「(同じサポーターだが)本当に申しわけない」「2度とやるなよ。2度目は許さん」という。
司会の小倉智昭「しょうがないでしょうね。サッカーの交流は国境がないようなもの。こういう考えはやめてもらわないと」
日本ではむしろ人種・民族差別の意識は少ない方だと思うが、それでかえって無知が出てしまったのだろうか。バカのお陰で1億円。球団もやってられまい。