法廷は自分が主演のステージ?
法廷風景のスケッチでこれまでの木嶋のファッションを紹介する。「2012年に行われた初公判では、午前中は水色のカーディガンを着ていましたが、午後は白いシャツと紺のジャケットに着替えていました。ほかにも、フリルのついたシャツを着るなど、まるでファッションを楽しんでいるかのように見えましたが、控訴審判決では、真っ赤なチェックの柄のまるで寝巻のようないでたちでした」
そうした変化から木嶋の心境を推測した。「一審の時は正装ですね。お願いしますという感じで裁判に臨んでいました。今回はパジャマですよね。法廷にジャージ姿で入る人は見たことがありますが、さすがにパジャマは初めてです」
阿部はここに木嶋の主張があるという。「裁判の結果に対して不満を持っているんです。こんな裁判なんてと思っているんじゃないでしょうか。髪もよく手入れされていて指先もきれいです。極刑を言い渡されている被告には見えません。なにか、法廷を自分が主演を演じているステージのようなつもりでいるんじゃないかという感じを受けました」
キャスターのテリー伊藤「相変わらず、木嶋被告は心ここにあらずという感じがします。不思議なことに一部には人気があり、場合によっては獄中結婚する可能性もあるんじゃないかと思っています。そういう、いわば木嶋ワールドに生きている。被害者の家族にとってはたまったもんじゃないですよね」
弁護側は即日上告した。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト