外国航空機の事故では「日本人搭乗客がいなかった」と分かった時点で、日本のメディアは続報に熱心でなくなるが、「盗難パスポートの不正使用」などが明らかになったことで、「消えたマレーシア航空機」のナゾが一気にクローズアップされている。けさ10日(2014年3月)の「スッキリ!!」が挙げた主な可能性は次の3点――
(1)気象の影響
(2)機体や機内のトラブル
(3)テロの可能性
気象や機体トラブルなら2、3秒で連絡可能
3つのうちの可能性について、元日本航空機長で航空評論家の小林宏之さんは「現場空域は積乱雲は発達しますけど、他の空域と比べてとくに危険で難しいということはありません」という。で、(1)は消えそう。また、(2)についても「(何らかの異常があった場合)、遭難信号は2、3秒で打てる。さらに口で『メーデー』と言って伝えることもできます」
ということはテロの可能性が強まる。航空評論家の青木謙知さんは「飛行機全体を一瞬で吹き飛ばすような大きな爆発なら、パイロットも地上に異常を伝えられない」と見る。
ただ、小林さんはテロ説には否定的だ。「9・11以降、セキュリティーは非常に厳しくなっています。爆発物を機内に持ち込むことはまず不可能じゃないでしょうか」