NY在住の現代美術家・篠原有司男&乃り子夫妻「アカデミー賞」残念!ムカッとしたよ

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   ニューヨーク在住の現代芸術家、ギュウチャンこと篠原有司男さん(82)と乃り子さん夫妻に密着したドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』が第86回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされていたが、残念ながら受賞を逃がした。けさ6日(2014年3月)の「スッキリ!!」に授賞式を終えたばかりのふたりがタキシードとドレスで生出演し、まだまだ意気軒昂なところを見せた。

ノミネートされていた2人の創作活動記録した長編ドキュメンタリー

   司会の加藤浩次が開口一番「残念でしたね」

   乃り子は「いいえ、ちっとも。アートっていうのは勝ち目のない闘いを続けるんだから、勝った勝ったって重たい文鎮(オスカー像)もらっても仕方ないじゃないの」と受け流したが、篠原は「俺はもうムカッとしたよ」

   加藤「会場はどんな気分でしたか」

   篠原「要するに、入口にパトカーが10台か20台待っているわけよ。全部チェックされて、赤じゅうたんが50メートル、100メートル。それをスイスイ行って、もう周りはオスカーの林だね。そして、始まる前にみんなこれ(グラスを持つしぐさ)なんだよ、シャンパンを」

東京芸大中退、日本で初めてモヒカン刈り

   篠原は82歳だが現役のアーチストで、昨年12月(2014年)に「スッキリ!!」に出演した時も、ボクサー姿で「ボクシング・ペインティング」を実演してみせた。日本で初めてモヒカン刈りをしたことでも知られ、今も白くなった髪を昔のように整えている。 自分のやりたいことをやりたいと東京芸大を中退したあと、1969年にアメリカにわたりニューヨーク暮らしは40年になる。映画は芸術家として生きるふたりの赤裸々な姿や葛藤を描いたものだ。篠原は受賞を逃したことがよほど悔しかったらしく、「むかっとときたからね、オスカー大協奏曲という大作を描こうと思っているんだ。もうパシャットね、シャ―、シャ―と」と身振り手振りで闘志を燃やしていた。

   3月29日(2014年)までふたりの作品展が東京・銀座の「東京画廊+BTAP」で開かれている。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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