千葉県柏市で3日深夜(2014年3月)に起きた連続殺傷事件で逮捕された無職、竹井聖寿容疑者(24)の自宅からは血の付いた刃物や衣服が見つかり、刺殺された会社員(31)の血液型と一致した。竹井は「金を取る目的だった。人を刺したのは間違いない。面識はなかった」と、4件すべての犯行を認めている。
たちまちバレたウソ「すぐ寝ちゃった」が30分後には「スマホ映像ある」
竹井は逮捕前に2度にわたり報道陣の前に現れ、すぐバレるウソをついていて墓穴を掘った。初めは「救急車だ。すごいなって感じたが寝ちゃった。事件は翌朝のニュースで知った」と答えていた。ところが、その30分後にわざわざ4階の自室から降りてきて、事件の一部始終を目撃したと言い出した。
「ダーンって(音が)聞こえて外をのぞくと、女の人の声が聞こえて、男の人がもみ合っているような感じだった。光る刃物のようなものを見たんで、これは事件かなと。馬乗りというか、しゃがむ感じだった。刃物は30センチか40センチぐらい。けっこう長かった。牛刀っぽいような長目のナイフでしたね」
もう得意気にしゃべり続け、言い争いも聞こえてきたという。「『おい、こら』って言って、犯人は倒れているのに背中を何度も刺していた。なんか笑っているような声で『ハッハッハッ』って意味不明な感じだった。揉み合いになってそのままズバズバといった感じ」
竹井はこの後に致命的なうそをついた。「刑事さんが先ほどこられて、スマートフォンで撮影した動画を提供したんですよ。(映像は)もみ合ってバターンと倒れたところから始まって6分間です」
警察はそんな映像は提供されていない。これで「あいつが犯人だ」と確信しただろう。
文
モンブラン