三重・朝日町で昨年8月(2013年)、中学3年の女子生徒(当時15)が殺害された事件で逮捕された県立高校3年の少年(18)は容疑を認め、「金目当てだった」と供述しているが、奪った金額はわずか6000円だった。
事件直後「犯人じゃないのか」からかわれ冗談で否定
殺害現場は車の通る道から植え込みでへだてられた空き地で、夜になる灯もなく真っ暗で人通りもない。目撃者も防犯カメラもなく捜査は難航し、三重県警は昨年11月、300万円の報奨金をかけていた。発生から6か月になる先月25日(2014年2月)、県警刑事部長が現地を訪れて献花し、捜査続行を表明したが、すでに少年は捜査線上に浮かんでいたとみられる。 刑事部長も「難航はしていない」といっていた。
警察は2日(2014年3月)、鈴鹿市内のスーパーに父親といた少年に任意同行を求め、事情聴取とともに自宅を捜索して容疑が固まったとして逮捕した。少年の割り出しには、防犯カメラの映像や少年のSNSの書き込みの解析があったらしい。遺体発見当時、友人から「犯人じゃないか?」とからかわれたのに対して、少年は冗談めいて否定していた。
おととい高校卒業式「大学には行かず就職」
少年の自宅は殺害現場から数百メートルのところだが、女子生徒とは面識はなかった。逮捕前日の高校の1日が卒業式で、同級生によると「大学には行かず就職する」といっていたという。
少年を知る近所の人や同級生の話だと、「ものすごくおとなしい子」「180センチ以上でスポーツマン」「明るい性格」「成績も良かった。ほとんど上位」「周囲を盛り上げるタイプ」などという。中学では野球をしていたが、高校はレベルが高く部には入らなかったともいう。
司会の小倉智昭「結果的には6000円のために少女を殺したことになるんですが、それだけじゃないような気もします。普通金目当てなら大人を狙うと思う」
岡田育(文筆家)「動機も見えない、ナゾが多い。まだ何かありそう」という。
菊川怜キャスター「たまたまだったのか。待ち伏せなのか…」
小倉「いま出ている話だけでは犯人に結びつかない。わからない部分がある。まだ何か出てくるのではないか」