ナチズムやネオナチ思想の傾倒者!ホロコーストを否定したい?
次も『週刊新潮』の記事。発行部数3100万部以上、世界的ベストセラー『アンネの日記』が何者かに目の敵にされ、東京都内5区3市の38図書館で、昨年から今年にかけて少なくとも300冊以上が破られる被害にあっている。いったい犯行の動機と目的は何か。週刊新潮はこう推理している。
<「やはり、ナチズムやネオナチの思想に傾倒している者の犯行だと思います」
こう犯人像を語るのは上智大学名誉教授の福島章氏だ。(略)
欧米にはナチズムやネオナチの思想を信奉する団体は少なくないが、日本にも同様の団体がある。それは日本版ネオナチの国家社会主義日本労働者党だ。党員20人を率いる山田一成代表に犯人の心当たりを聞くと、「私の仲間や周辺でやったという話は全く聞いてません。ただ、私が考える犯人像があります。今年はヒトラー生誕125周年にあたり、それに向けて実行したのかもしれません。ユダヤ人が『アンネの日記』をホロコーストの悲劇の象徴のように扱っているの嫌い、排除したいと考える思想の持ち主ではないでしょうか」>
週刊新潮は<手口の稚拙さを考えると、『ネット右翼』を自認する若者の線も捨てきれない>としているが、馬鹿なことをする人間がいるものである。これも「右傾化する日本」を象徴する出来事の一つなのであろう。