ソチ五輪テレビには映らなかった「問題大アリ!」スノボー転倒続出、過剰警備、英語ダメ…

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   テロの不安や工事の遅れ、雪不足などが心配されたソチ五輪だったが、大きな混乱もなく、おととい23日(日本時間2014年2月24日)終了した。実際の評価はどうだったのか。「スッキリ!!」は6年後の東京五輪へ向けて課題を検証した。

金メダル最有力選手も棄権した急角度のそり上がり

   「スッキリ!!」がまず指摘したのがスノーボードでの転倒だ。新種目となった男子スロープスタイルで予選出場29人のうち、のべ19人が転倒した。8位に入賞した角野友基選手も「これまで経験したなかでも3本指に入る難しいコースだった」という。

   メダル最有力候補だったアメリカのショーン・ホワイト選手は怪我のリスクがありすぎると直前に欠場を決めたほどだ。ジャンプ台のそり上がりが急角度なため、高いジャンプができる半面、着地点との落差が大きく、バランスをとるのが難しくなる。このため、急遽そり上がりの角度をなだらかにしたという。また、コース中に6か所ある障害物の間隔が短かったことも難易度を押し上げた。

   なぜ、こんな難コースになったのか。スノーボード専門誌の野上大介編集長は「スノーボードの通常のXゲーム(世界大会)はスノーボード連盟が運営しますが、五輪のコースは国際スキー連盟が設定したため、新種目ということもあり、選手のパフォーマンスとの間にズレが生じたのだと思います」という。

ロシア語ばかりで看板、行先通じないタクシー運転手

   次にあげたのは警備態勢。会場を見下ろす小高い山の上には地対空ミサイルが配備されるという厳戒ぶりだった。街には警察官が目を光らせ、警察犬も駆り出された。電車に乗る時も、ショッピングセンターに入る時も荷物検査など厳重なセキュリティーチェックを受けなければいけない。五輪取材が豊富なメキシコの記者は「10段階のレベルで10のセキュリティーが確保されていた。ストレスはあったが、必要なストレスだ」と評価していた。

   現地で取材したレポーターの阿部祐二が困ったのは英語が通じなかったこと。「タクシーに乗っても行き先を告げられなかった」と話す。地図の看板もロシア語。この点はついは最近まで日本語をローマ字で表記していた日本と似たようなものだ。

   会場を訪れた舛添要一東京都知事は英語対策について、「ボランティアで通訳できる人を増やしたい。若い人はもちろんだが、高齢の方にも期待したい。簡単なハンドブックをつくって皆さんに配ることも考えたい」と語っていた。キャスタタ―のテリー伊藤は「小学生や中学生にも英語を勉強してもらって、通訳として手伝ってもらったら楽しいよね」 6年後に向けて今から手を打つべきことは多々ありそうだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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